久保田弘信・最近の出来事
4月18日

日記HOME


4月18日   16:20帯広から羽田に向かう飛行機の中にて。
  眠い。さすがに移動疲れが出てきた。帯広にはトロン温泉という世界に二カ所しかない温泉がある。 昨夜、温泉に浸かれたのが唯一の救い。 昨日はY新聞のことを書いたので、今日はA新聞のことを。
A新聞の社説には要約すると、今回の計5人の人質事件に関して、「外国人を拘束する集団は全体から見れば少数派だろうが、反米感情が強まる中でそうした 行動を容認し、見て見ぬふりをする空気があってのことだろう」と書かれている。まさに!と思う。
 5人の拘束事件は、イラクの人々が自衛隊に対して撤退してほしいという気持ちがある。という事実を浮き彫りにしたと思う。解放に協力してくれたアルク ベイシ氏も「私たちは日本国民ではなく憲法違反をおかしてまで自衛隊をイラクに派遣した日本を責めているのだ」と発言している。 この発言の後でも政府は「我々の水面下の努力が実って人質が解放された」と自慢するのだろうか?

人質事件は大切なことを我々に知らしめてくれた。イラク人は人道復興支援を望んでいるが、軍隊の派遣を望んではいない。5人の人質の人たちはその体を はって我々にイラク人の気持ちを伝えてくれたのではないだろうか?僕はサマワに行って自衛隊の活動を実際に見てきた。自衛隊がサマワの人々に役に立って いないかと聞かれれば、一部では役に立っている。しかし、あれほど日本人大歓迎!と言っていたサマワの人たちは僕を捕まえ、「自衛隊は結局なにもしてく れていないじゃないか」と詰め寄ってきた。それも何人もの人に同じようなことを言われた。自衛隊の内部関係者も話してくれたが、大勢の隊員がサマワに いっている割には人道支援活動は遅々として進んでいない。結局、米軍と同じでイラクを占領しに来たのか?という論調になってしまう。そりゃそうだろう。 僕も驚いたがわずか数ヶ月の間にとっても大きな立派な基地ができている。基地はどんどん大きくなるが自衛隊の活動はイラク人に目撃されない。イラク人が 不満をもらし始めるのも仕方ないと思う。
 
 日本社会は人質事件によって明らかになってきたイラク人の日本政府にたいする気持ちを覆い隠すように「自己責任」という言葉ばかりが一人歩きしてい
る。それは間違いなく自己責任ですよ。僕がイラクで死んでも政府に保証は求めないし、助けてもらいたいけど救出費用を払って!と言われるなら「お金がか からないレヴェルでお願いします」と言いたい。だってアフガニスタンで作った120万円もの借金をようやく完済しようという時に国に対して借金はしたく ない。でもね、政府の対応が現地に理解されなくて日本国民が迷惑を被るのは政府の責任じゃないのかな?
マスコミが流すニュースは偏っていると思う。しかし、それにのせられて、3人と2人が身をもって示してくれた日本のイラクに対する対応のまずさに目を向 けずに、本人と家族を非難している日本国民に不安を覚えるのは僕だけだろうか?


 TOP