4月30日
講演のため釧路へ。
どうも最近飛行機の中でしか日記を書く時間が無い。先週は17日から25日まで毎日連続で講演が続いた。どの会場でもみんな熱心に聞いてくれている。イラクに関心が高く、求める情報がマスコミから伝わってこないのが原因のようだ(アンケートより)。講演が一段落した28日、TBSのニュースバードでこの一年間を振り返る番組に出演した。30分を超える長い番組で、イラクの現状を詳しく伝えることができた。残念なのは衛星放送であるため加入者しか見れないことだ。人質事件をきっかけにマスコミやNGOが活動しづらくなりつつあるのは明らかだろう。この件に関してA新聞の社説タイトルは「人質事件、NGOの芽を摘むな」。紛争地や貧困に苦しむ地域で人道支援をしているNGOや個人に対して日本社会の理解が不足している・・。おもしろいことに13日付けのY新聞の社説が引用してあった。「自己責任の自覚を欠いた、無謀かつ無責任な行動が、政府や関係機関などに、大きな無用の負担をかけている。深刻に反省すべき問題である」と。フムフム、確かに責任はあるよねー。A新聞には「政府が正面から動きにくい地域や分野をNGOが受け持つのは国際貢献の常識といってよい」。とも書かれている。そうだよねー。僕はアフガニスタンでも国連やNGOの支援の手を受けられずに苦しんでいる人々を個人が助けているシーンをよく目にした。
ニューヨークタイムズには「彼ら(人質になった人たち)の罪はお上に逆らったことだ」と皮肉ぽっく書かれている。日本では大学教授や政府のなど社会的な地位を確立した人の意見はまともで個人やフリーのジャーナリストの意見は信用ならない。という風潮が未だにある。いわゆる権威主義って感じなのかな。良いものを良いと認めるのではなく、「あの人がしたことだからすごい」みたいな感覚が根強い。そのせいかマスコミは必ず年齢を表記する。その人が何歳であるかがそれほど重要なファクターだろうかといつも思う。ともかく何かを述べると叩かれてしまう、そんな社会はいやだなー。人質事件、人質になった人を批判する人が現れてもいいけど、一方的なのは困るな。また意見を偏らせてしまうようなマスコミの報道も困るよ。高遠さんの最初のコメント「イヤな目にもあったけど、イラクの人を嫌いになれない。活動は続ける」(概略です)。確かにこの部分だけ聞けば反省は無いのか?ととられるだろう。ここにマスコミ(政府)の巧妙な手口があった。実は高遠さんはイラクのインタビューで「解放されてどうですか?イラクでの活動を続けたいですか?」と聞かれている。そんな風に聞かれたら、「イラクはもう懲り懲りです」なんて答えられないよね。何故かテレビはイラク人の質問を排除し、彼女の答えだけを放送した。広島で大学教授が「マスコミは、司法
立法行政に次ぐ、第四の権力だと言ったそうだ」まさにその通りだと思う。いろんな意見があっていいさ。批判も賛成も。でも意見の根拠となる情報!が正しく伝わっていないのは困る。
近年、情報戦と言う言葉がよく使われる。実際の戦争の場面だけでなく、戦争に向かう場面、経済、ありとあらゆる場所で情報が武器となりうる。情報が多くなりつつある現代だからこそ、情報の発信に公平さと慎重さが求められると思う。理想は独立系のマスコミ機関かなー。先日、年金問題で福田官房長官に詰め寄った記者がいる。久しぶりにニュースを面白いと思った。どのの記者さんか知らないけど、あーゆー人が記者クラブから外されてしまうようだと・・・。
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